エントリーシート
エントリーシートは、採用の第一段階として用いられることが多くあります。このエントリーシートによる選考を通過しないことには、
いくらあなたが優秀であっても、筆記試験も面接も、
何もしてもらえないという場合が多くあります。
そのため、まず第一関門として存在するこのエントリーシートの、
様々な入手方法から書き方までのノウハウをここでは紹介します。
エントリーシートの入手方法
エントリーシートはどこでどうやって手に入れるか。これにはいくつかの方法があります。
企業によってその方法は様々です。
その入手方法ですが、1つは企業のホームページでダウンロードする方法。
最近ではコレがもっとも一般的な方法になってきています。
企業によっては「○月○日からエントリーシートのダウンロード開始」という風に、
丁寧に案内が書いてある場合もあります。
また、WEB上にエントリーシートがある場合も少なくありません。
WEB上で入力してそのまま送信するという方式です。
他の方法としては、学校で受け取るというパターンもあります。
各学校にある就職課にエントリーシートが置いてあり、
それを持ち帰って記入し、郵送する方式です。
また、WEBや葉書で応募して、
自宅にエントリーシートが送られてくる場合もあります。
このように、エントリーシートの入手法は企業によって様々です。
だから「WEBだと思ってたが実は学校でもらうタイプだった!」
というミスをなくすため、
各企業ごとにしっかりと確認しておかなければいけません。
このようなミスで就職できなくなった、というのは寂しいので、
基本的なことですが、この点はじゅうぶんに注意しておきましょう。
自己PRとは
多くのエントリーシートで一番初めに書くのが自己PRです。自己PRとは、自分の長所を相手に伝えて、
自分という商品価値を理解してもらうこと。
ここで多くの人が戸惑うのは「自分の長所ってなに?」ということです。
普段から自分の長所を考えながら生活している人は、あまりいません。
だからこういう質問をされたときに、どうしていいかわからなくなります。
その自分の長所に気付くための1つの方法として、
集団で議論をするときに、自分のポジションはドコか?
という風に考えるやり方があります。
集団で議論する場合、
積極的に意見を出すタイプや、まとめるタイプなど、
様々なタイプの人がいます。
その中で自分はどのタイプなのかということを、考えます。
そういう場ではあまり話さないという人も、
話をよく聞き、的確な意見を言うというタイプという場合もあります。
コミュニケーション系の長所は、
こうした方法が一番簡単に考えることができます。
他に長所を考える方法として、
大学生活で、自分が何をしてきたか?
ということを振り返ってみるやり方法もあります。
その中で印象的ことを思い出すと、
その中から自分の長所を見つけられます。
このように、何気ないところから自分の長所を探ってみると、
だんだんと自分というものが見えてきます。
もう気付いてる人もいるかも知れませんが、
まさに自己分析と内容がかぶってくるのです。
つまり、自己分析ができていれば、
自己PRを書くことが容易になるということです。
自己PRの書き方
今から書く方法でないといけないというわけではありません。自分のやり方・書き方がある人は、あくまで参考程度と思ってください。
それでは本題に戻りたいと思います。
まず初め1文ないし2文で、自分の長所を簡潔に書きます。
「私は○○という能力に自信があります」という形式です。
そしてそのあとに、なぜその能力に自信があるのかということを、
エピソードも添えて書きます。
そして最後に、締めくくりを書きます。
具体例があったほうがわかりやすいかと思いますので、 下記におおまかな例を紹介します。
『私は○○という能力に自信があります。
私は学生時代に△△という場面で□□しました。
この経験を通して私は○○という能力に自信を持ち、
また、××ということの大切さに気付くことができました。』
こんな感じですね。
この方法ですと、まず初めに自分が何を伝えたいのかが明確になります。
相手もそれが伝わり、その理由として2行目の内容を聞くことができます。
そして最後に、相手を納得させることができます。
ちなみに実際に書いていた文章では、上の例の2行目が長く、
最初と最後は上記のような感じでやってました。
2行目の長さで、いろいろなエントリーシートの文字数に対応していました。
アドバイスとしては、このようにして短く自己PRをまとめておくと、
いろいろな状況に応じて使い分けることができるので、非常に便利です。
志望動機の書き方
志望動機は、なぜその企業で働きたいかを書きます。実際に書いていた方法は、徐々にその企業に絞れてくるような書き方です。
まず初めに、なぜその業界なのかを書きます。
例えば自動車関連業ならば、なぜ自動車関連業で働きたいかを書きますく。
車が好きだからとか、いろいろな動機があります。
そして、その動機の理由付けをしていきます。
例としては「車が好きだから、自動車関連業で働きたい」よりも
「○○という理由で車が好きだから、自動車関連業で働きたい」
とすることで、説得力が格段にアップします。
次に、その業界の中でなぜその企業なのかを書きます。
ここでけっこう悩む人がいます。
でもよく考えてみると、同じ業界でも数多の企業があるということは、
それぞれにやっている内容が違うからではないでしょうか?
その違いを見つけ出し、それを動機にするといいでしょう。
また就活する側にも長所があるように、企業側にも長所があります。
2つの企業があったとして、1つは海外に強く、もう1つは国内に強いなど。
これだけでも明らかに2つの企業には違いがあります。
そういうことを志望動機に組み込んでいくことで、1つの企業に絞れてきます。
ここでも上記と同じように、動機の理由付けをしましょう。
また別の視点から見た場合に、
自分の長所をその企業でどのようにして活かしていくか
ということも書きます。
ここでいう自分の長所とは、自己PRで話した内容のことです。
こうすることにより、主張に一貫性も出てきますし、
様々な面からもその企業でないといけないということになってきます。
それにより、より説得力のある志望動機となります。
エントリーシート全体を通して
自己PRと志望動機は、たいていどこの企業でも書く必要があります。それ以外にも、各企業で独自の質問をしてくることがありますが、
それについてはキリがないので、ここでは省かせてもらいます。
一通りエントリーシートを書き終えたら、それを自分で読み直してみます。
自分で読む際の注意点としては、自己PRと志望動機が、
先ほど書いたようにリンクしているかという点です。
この点は、志望動機の説得力を向上させる効果と同時に、
エントリーシートそのものの説得力を向上させる効果があります。
さらに他の項目の質問に対しても、シッカリ回答できているか、
また、矛盾点が生じていないかなどもチェックします。
基本的なことですが、誤字・脱字のチェックも忘れないようにします。
これでエントリーシートは完成です。
郵送の際は、切手の値段を間違えないように。
郵便局に持って行けば、その場で現金を払って受け取ってもらえますので、
不安な方はそうした方が確実です。
ちなみに、私自身がこうしたエントリーシートの書き方をしたのは、
就職活動の終盤になってからですが、
こうした書き方になってからは「ES落ち」は1回もありませんでした。
ぜひ、試してみてください
関連書籍
絶対内定2014 エントリーシート・履歴書 ★★★★★実際に通過したエントリーシート例が載っている貴重な一冊。
内定勝者 私たちはこう言った! こう書いた! 合格実例集&セオリー2014 エントリーシート編 ★★★★★
オススメ書籍にも載せているように、私の助けとなってくれた本です。
・準備段階 - 初期段階では何からすればいいのか
・自己分析 - 自己分析をする意味、必要性、その方法
・企業選び - 企業選びの基準とは
・筆記試験 - 対策・種類、オススメ本の紹介
・リクルーター - リクルーター制度とは?そしてその注意点
・面接 - 最大の関門の面接を通過するためには
・グループワーク・グループディスカッション - 選考方法の注意点、人事の視点
・その他アドバイス - その他就活関連の一言アドバイス