面接
面接は就職活動の中でも最も大きな比重を占めている。最終選考が面接ということがほとんどということからも、
企業がこの面接をいかに重要視しているかがわかるだろう。
この最重要の選考に関してのノウハウをここでは公開します。
面接の意義
就職活動では、面接という選考まで一筋縄ではいきません。エントリーシートや筆記試験など、それまでに何かしらの選考があり、
それに通過して晴れて面接となる企業が多々あります。
人間性というものは、学力や文章だけでは判断できません。
それを判断するのが、この面接です。
企業が採用するか否か、それを最終決定するのも面接ということからも、
採用プロセスにおいて、面接がどれほど重視されているかがわかります。
面接は人数によって様々な形式があるが、大きくわけて2つになります。
1つは個人面接と言われる、自分一人で受ける面接です。
企業側の人数はまちまちですが、自分ひとりなので話をしやすい特徴があります。
もう1つはグループ面接と言われ、数人の学生で受ける面接です。
グループ面接の人数は3〜4人が一般的ですが、それ以上になることもあります。
私の経験上最多人数は8人です(多すぎでしょ・・・)。
グループ面接については、いくつかの注意点がありますので、
それについては、あとに紹介しています。
面接時の意識の持ち方
面接というと、どうしても「かっこいいこと言わなければ」と思ってしまいがちです。
でも実際、そんな無理してかっこいいことを言っていても、
相手はプロなので見抜かれます。
よく「面接ではありのままを話せばいい」と言いますが、
ありのままを話していては、選考に通る気がしないと思いますよね?
ではいったい、どうすればいいのか。
それは、面接とはコミュニケーションということです。
噛み砕いて言いますと、
面接官の質問に対して適切に答えるということです。
適切に答えた上で、一言二言付け足すと効果的です。
ここで普段の友達との会話を思い出してみましょう。
友達から何か質問をされたときに、
まったく関係のないことを言いますか?。
何か聞かれたら、当然その質問に合った答えをします。
そして時には、その答えに少し付け足しをして返事をします。
そうすると友達は、また何かしらの応答を示してくれます。
これがコミュニケーションです。
このような感じで面接官とも接していきます。
とは言っても、そこはやはり面接です。
普段の会話のように楽しければいいというわけではなく、
中身のある話をしなければいけません。
その点は踏まえておきましょう。
それから物は言いようですが、アドバイスとして、
嘘はよくないが、言わなくていいことは言わないということです。
ありのままと言われて、自分にとって不利な情報まで話す人もいますが、
面接官にいい印象は与えられません。
言わなくてもいいようなマイナス面は、
言わないにこしたことはないのです。
聞かれたら答えるというスタンスで行きましょう。
ちなみに多くの面接では、自己PRと志望動機を聞かれますが、
これに関してはエントリーシートと同じ内容で答えて問題ありません。
文章で見るのと、実際に耳で聞くのでは印象が違ってきますし、
堂々と同じ内容のことを話してください。
ここでの注意点は、エントリーシートの内容を、
一字一句まで丸暗記するのではないということです。
それでは逆に印象が悪くなってしまいます。
書いた内容の要点だけを覚えておいて、
話すときにそれをつなげていくと、
それがよく言われる自分の言葉になるのです。
中にはイジワルな面接官もいて
「なぜ?」とばかり聞いてくる場合もあります。
そんなときも動揺せずに、
自分の思うとおりのことを答えていけば、
活路が見出せます。
自己分析がしっかり出来ていますと、ここでも役立ちます。
それから面接全般に言えることですが、
明るく元気にやった方が相手の印象はよくなります。
緊張する人は、
面接前に1つ、大きく深呼吸をしてみましょう。
私自身かなり緊張するタイプでしたが、
このちょっとしたことで、緊張の度合いがだいぶ違いました。
一度試してみてください。
ここの締めくくりに一つ、就活をした際に印象に残った言葉を書きます。
とある人事担当者の方がおっしゃっていた言葉で、
「面接は、言いたいことを言うのではなく、 相手の質問にちゃんと答えるのが重要」
という言葉です。
この人事担当の方は面接の待合室で学生と話すという役割の方で、
本人は面接官としては参加していませんでした。
面接を終えた学生が待合室に戻ってきた際に
「面接どうだった?」と聞いて「はい、言いたいことが全部言えました」
と答えた学生のうち、かなりの人が落ちていたのだと言います。
これが上に書いた言葉の正体です。
くどいようですが、もう一度書きます。
つまり、言いたいことを言うのではなく、相手の質問にちゃんと答える。
「はい、言いたいことが全部言えました」と言った学生は、
言いたいことを言って、質問に的確に答えてなかった場合が多いということです。
これが面接の鉄則です。
グループ面接
面接全般についてはここまでで書きましたが、ここではグループ面接で特に気をつけたいことについて紹介します。
他の人が先に、
自分が話そうとしてる内容と同じようなことを言ったら、
別のことを言わないといけないのか、
という疑問を持っていませんか?
やはり、他の人とかぶってしまうのは気になります。
でも気にせずに、自分がもともと話そうと思っていた内容で構いません。
他の人とかぶっても、気にする必要はありません。
例えばサークルの話をしようとしていたときに、
自分より先の人がサークルの話をしたとします。
でも、その人と自分は違うサークルだし、経験してきたこともまた違います。
サークルという括りでは一緒でも、中身はまったく違ったものです。
面接官も、かぶったかぶらないをいちいち気にはしてません。
だから、こちらも何も気にする必要はありません。
つまりは、グループだろうが個人だろうが、
面接は面接で、自分がやるべきことは一緒なのです。
あとグループ面接で注意しなければいけない点は、時間です。
グループ面接の場合、限られた面接時間を数人で共有することになります。
ですから、自分ばっかりで時間を使いすぎてはいけません。
まわりにも迷惑ですし、面接官の評価も協調性なしとなります。
4人で20分という時間が与えられていたとすれば、
特に指示がなくても最初の質問には1〜2分以内に答えましょう。
まわりに気を使ってる余裕なんてない、と思うかも知れませんが、
それぐらいの余裕は持てるようになりましょう。
しっかりまわりを見れるようになると、
他の人の話なんかもじっくり聞けて面接が少し楽しくなります。
二次面接以降の注意
一度面接に通過すると、また同じ企業での面接があります。その際にもまた自己PRや志望動機を言うことになりますが、
一次面接と同じ内容のことを言って、特に問題ありません。
稀に「一次面接とは違うことを言ってください」と言われる場合もありますが、
そのとき以外は、同じ内容を言うようにしましょう。
というのも、一次面接と二次面接、二次面接と三次面接では、
面接官が変わることが多々あるから、二次面接と言えど、
その面接官とは初対面ということがほとんどです。
だから一次面接と同じ内容を言っても問題ないのです。
事実わたしは、一次から最終面接まで、
ずっと、同じことを言い続けて内定を頂けたのですから。
当然、一次面接から二次面接までに時間がありますので、
そのあいだに自己PRの内容が変わっていることもあるでしょう。
そういった場合は、一次面接の内容に軽く触れ、
かつ新たにあなたが伝えようとしてる内容を言えば良いだけです。
このように、同じ会社の面接だから2回も同じこと言うのは・・・と思う必要はなく、
特に注文がない際には「また一次面接」という気持ちで臨みましょう。
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